「日記」カテゴリーアーカイブ

ゆっこちゃんのお弁当

出町うさぎをやっていたゆっこちゃんが作る体に優しく美味しいベジのお弁当を月に1〜2度、他の大口注文に混ぜてもらって、いただいている。

今までも何度かその記事をアップしてる。今日も暑い中に用事をしていた出先から、高野まで原チャのCiaoを走らせて受け取りに行った。取って返して用事のあったお店に戻り、カフェなのにぬけぬけと「持ち込み」をお願いして食べさせてもらった。お店の主人は気を使って冷えたお茶まで出してくれたけど、我ながらほんと図々しいなと思いつつも、遠慮するでもなく完食。。。ごちそうさま!

昔人形青山K1ドール カフェ

あ、お茶だけでなく、デザートまでいただいちゃったい。

(南国、宮崎から届いたばかりのブランドマンゴー)

関係ないけど、お弁当を受け取るまでの間、ふと周りを見たら街なかで、大きいショッピングセンターのすぐ傍なのに誰もいない、、、。

なんとも不思議な一瞬だった。


ミーコのTシャツ

先月、東京の友人がオリジナルTシャツ展をやった。そんで僕も一着ほしくなって注文していたものが届いた。

その友人、ミーコとは学生の頃からの付き合いで、いちいち経歴は書かないけど、ちょいと僕が外国に行っている間に彼女はある業界で絵筆を持たせたらヲタクも唸る名の知れた職人になっていた(今は筆を使わないデジタルの仕事も手掛けるが、、、)。また、元々が油絵の画家だし、そういや20代の頃は着物の柄を描く仕事もしていたしなあ。。。

それがある時から業界とは別に手描き一品物のTシャツを作るようになった。でも、そのTシャツには彼女の着物の絵付けとセル画特効の手わざと油絵の絵心が全部凝縮されていて、そんじょそこらのシロートの手慰みじゃないから、案内状やSNSの画像で見せてもらったTシャツはどれもはめっちゃ素敵な絵柄だった。1つでいいから欲しいとずっと思ってたけど、その素晴らしさに応じて勿論それなりのお値段。ビンボーな僕にはなかなか手が出なかった。(つっても、暴利を貪ってるって意味じゃなく値段に替えられない価値がある。ただ僕の懐がサムイだけのこと)

久しぶりに個展のお知らせが来ので嬉しくなり、彼女とその作品についてぐだぐだブログ記事を書いているうちにやっぱどうしてもミーコのTシャツが欲しくなった。で、無謀にも「金に糸目をつけないから1着ゆずって」と豪語してしまった。幸いなことに今回からシルクスクリーン印刷のお手軽品も始めたとかで、しかも気に入った絵柄がその中にあったので矢も盾もたまらずポチっ!(いや、通販じゃないんだけどね、、、)

レターパック受け取った30秒後には、もう着ていたよ。どや?6月なのにカンカンに暑い京都に似合うデザインやろ!

『ブタの行水』

いいじゃん、いいじゃん! てな具合で、そのまんまお出かけ。

『ブタの行水』を着るブタ

Le Petit Mec(プチ・メック) 今出川店が毎日営業に戻ってる!

タイトルの通り。いつの頃からだったか週末だけ営業になっていた僕の好きなパン屋(ブーランジェリーと言うべきか)今出川のLe Petit Mecが、月曜に開いているのに気がついた。どうやら先月から毎日開けているらしい。

お友達から「クリスマスプレゼント」と言ってチョコレートスプレッドをいただいた。お礼を言って「クリスマスまでもたないかも」と付け加えたら、「大丈夫!瓶詰めだから」と言う返事。いや、そういう意味じゃないんだけど・ ・ ・「じゃぁクリスマスまで開けないようにしますね」と言って、今帰り道。なぜかプチメックでパンを買う僕・ ・ ・ (from Instagram)
from an Instagram post in the past

固めのパンがどれも美味しいから当たり前だけど、おっされーな人気店で、営業日が減ってからますます客が増え、店の前にあふれるくらいになった。以前、近所に住んでいたときは(めったに食べない)朝食を摂りにたまに行っていたし、パンもしょっちゅう買っていたが、人が増えて足が遠のき、さらに原谷の山ん中に越してからは行く機会が減った。追い打ちをかけてコロナ。

2016-05-08 12.49.27 HDR
from a blog post in the past

コロナの付き合い方もぼちぼち身についてきたし、これで毎日営業してくれていたらたまたま通りかかって、ちょっと寄っていこうという気にもなる。別にパンが不味くなったわけじゃないから、ていうか、好みのパンが買えるならまた前のように行くことにしよう。(店内がぎゅうぎゅう詰めだったら引くけどね)

「目は胃袋より大きい」というがそうじゃない人もいる

ちょっとヤンチャそうなアバルトが隣に、、、
FIAT 500

歯医者さんから出たら、チンクを駐車した隣に渋いグレーのボディーに赤いレース用トウフックが目立つ500のアバルトが停まっていた。かっけー! 深ーいおお元に同じデザインコンセプトを持つ歳の離れた姉妹車なのに性能的には天と地ほど全然違うクルマだなあ、、、当たり前だけど。(でも、血は争えない。そこはかとなく似ているのが好もしい。)と思いつつ写真を撮った。

Classic FIAT 500F(顔だけL)とABARTH

この手のリバイバルをやったのはもうディスコンになって久しいVWのニュービートルだった。だいたいこういう奴って最初は気合が入っていて先代へのリスペクトも十分だけど、それがフェイスリフトされるたびにだんだん薄れていく。ニュービートルもやっぱ最初のほうが元の古いBug(日本じゃカブトムシ)のイメージを色濃く残していた。ただ、ニューのあのボテーッとしたスタイルに、どうも触手は動かなかったなあ、、、。(ミネソタに居たころは古い’64年のBugに乗ってたので思い入れがないわけじゃないんだけど、、、)

次に出てきたのがミニ。しかしこれは中身がドイツ車だし、マイナーチェンジするたびに車体が大きくなり、3ナンバーの「ミニ」ってどうよ、と言いたくなる変貌ぶり。昔々、ミニではないが同系統のA seriesエンジンを積んだ昔のMG Midget Mk IIIに乗っていたので、あのすこし野暮ったいOHVエンジンをミニマルなフロントに押し込んだ旧ミニには愛着があったのに、、、。ニューミニは興味が湧かない点ではニュービートル以下だった。(ニュービートル同様、初期の5ナンバーの頃はまだそれなりに古いミニの面影にそつなく丸みを加えたデザインも悪くはなかったが、その後は「ミニ」を名乗る意味があるのか、と言いたい)

で、フランス人は2CVとか復活させないだろうけどイタリア人なら何かやりそう、と思っていた。そしたら自分が旧のFIAT 500に乗るずっと前に、欲しいなあと思わせるキュートなスタイルの新しい三代目FIAT 500をデビューさせよったわ。それもかれこれ15年も前の話。上記2車種と違い、マーケティング戦略でのデザイン上の企図変更に無理がない、というか売らんがなのためぎこちなさが目立たず、良いデザイン、テイストであれば市場は後からついて来る、という見本のようなケレン味のなさ。先代のイメージを崩さず上手にまとめてある。(が、最新のBEVはちょっとねえ、、、)

残念ながら新FIAT 500が出てきた当時は母が健在で彼女のホンダ・フィットを借りて使うことが多かった。しかしそれは弟が持っていってしまい、その後に自分用にホンダのビートに乗っていたが、やがて介護が必要になった母の車椅子などを運ぶことや経済性を考えたら、気がついたときには軽のトールバンがメインの車になっていて、母の世話で手一杯でFIAT 500はしばらく頭から消えていた。(観念して趣味車のビートを処分した3ヶ月後に母が逝ったんけど、それならそうともうちょっと早く言ってよ、とおかんに言いたかったなあ、、、W)

介護を卒業させてもらって、ふと我に返って手元にあるのは使い倒してボロくなったEZワゴン(ワゴンRのOEM)だけ、、、。ようやく自分の趣味に合うクルマに乗りたくなったとき、もうビートは無いし、思い出したのがFIAT 500だった。ところがひょんなことから改造しまくられたせいかお安く出されていた旧チンクを見つけてしまい、うっかりポチってしまったと、、、(老嬢に手を出したらどえらい苦労をするとも知らず W)。

なんで長々とチンクとの出会いプロセスを書いたかと言うと、三代目FIAT 500は自分の好きなクルマとして(Ford GT40とかAustin-Healey Spriteなど実用性皆無の夢クルマは別にして、現実に買うとなれば)いつも選択肢に挙がっていたからだ。しかも、もしもその時点で財布が許すならアバルト595*をおごりたかったわけ。ここまで読まされた方、ああしんど、、、ですね。すんません。(*追記参照のこと)

とまあ、素敵なアバルトに出会ったら、そんなこんなが歯医者さんの駐車場で頭をよぎった。待合室に戻って、そのオーナーの方に「写真を撮っちゃったたけど、ブログ(ここ)に掲載しても良いか」と尋ねたら快諾していただき、ご自身も僕の旧チンクには興味があるので写真を撮りたいと、わざわざ駐車場まで出てこられた。ちょっとの間だったけどリアルチャットを交わしたらなんと、ランチャのデルタにもお乗りだとか。アバルトでも結構とんがってるのに、、、ヤンチャなランチャとは。。。(オヤジダジャレかい?笑)。僕は特段ラリーに詳しくもないけど、今どきのヤリスはともかく、ランエボやデルタという名前を聞けばそれが何かくらいは判る。そういうマッチョ系のクルマに乗りながら、なのにイケイケ感のない素敵な女性だった。

(女性といえば、、、僕はまた「やっちまった」なのだった。常々、ジェンダー偏見について気をつけているつもりなのだが、歯医者の待合室に居た人の中で男性は一人だったので、アバルトのオーナーは男性だと決めてかかってその人に尋ねたのだった。そしたら人違い。振り向くと笑顔の女性が手を上げて「私のです」って。何食わぬ顔で「あ、そうですか」と言ったものの、その瞬間、僕はどんな顔をしていたのだろうか。恥ずかしいことだ。)


追記:初稿では本文中に件のアバルトを「595」と表記してしまったが、それは僕の思い込みだった。実際は「アバルトの500 esseesse(マ々)」であるとオーナーさんからご指摘をいただいた。訂正済み。自分の欲しい595(695でもいいんだけど)は初期にアバルト500と呼ばれていて、595に呼称統一されたのは5年ほど前のようだ。だから昔に見かけた(新しい500ベースの)アバルトたちは「595」ではなかったことになる。記憶を新しい呼称でレトロフィットしてしまっていたようだ。名前はともかく、好きなクルマに変わりはない。

ちなみに、、、、アバルトではないが、TwinAirという2気筒のエンジンを積んだ新500も嫌いじゃない。本文で書いたように、ビートル、ミニと比べて、500が最も上手く旧からデザインを引き継いでいて、車体サイズも小ぶりなまま。そこに(流石に空冷ではないけど)2気筒という現代の自動車には普通、思いつかないエンジンを持ってくるって、徹底したオマージュぶりじゃないか。同じエンジンを積んだPandaに乗った事があるが、独特の音と振動が心地よく、900ccでも十分元気だったから、500のツインエアもさぞ面白いことだろう。(ちなみに、のちなみに、、、Pandaの最初期型は旧500の最終型の2気筒エンジンの直系を積んでいたから、パンダのツインエアも、ちゃんと意味のあることなのだった。どうでもいいけど)


玉井節子展(Tシャツ)
  @ギャラリー 西荻43 

ン十年来の、というか僕が「美術」というものを始めた時の最初の友人(ミーコ)から、毎年やっていたけどコロナ過でお休みしていたTシャツの個展を久しぶりに開くってお知らせが来た。

個展を西荻のギャラリーで実際に見たのは一度きりだけど、、、あれ?見てないか。。。長い付き合いで案内も何度ももらってるし、西荻はちょっといろいろ関わりがあった場所なんで、行ったような気になってるが、、、。あ、京都駅の手芸だかクラフトだかの催しに出品してたなあ。あれは確実に見た。「手芸」が趣味でやってるようなオバサンたちのそれとはまるで異質でレベルの次元が違い過ぎていたのが、めっちゃ場違い感いっぱいで、それはそれでモーレツに異彩を放ってはいた。(笑)

ま、それはともかく、彼女の才能は僕らがまだ学生だった頃から尋常ではなかった。その頃の彼女の油彩作品には、間違って入った美術の学校で生まれて初めて油絵の具に触れた凡庸な僕にはとてもじゃないけど描けない、何かこうドロドロと猥褻なもの(と言っても具体的な変なモノが直截的に描写されているわけじゃない)が画面の其処此処に顔を出しているのだった。(念のために書いとくけど、彼女自身は意識的にスケベなフォルムを描出してはいなかったと思う。そういうモノを見出してしまった僕の方に精神的な問題があったのかもしれないが、、、)

その後、東京に移ってジブリや大友作品のアニメの特効で名を馳せ、南天というアニメーターたちが集う店(お酒が飲める素敵な小さい所で、僕は酒を飲まないけど本当に美味しい手料理って感じの食べ物がいただけた。入れ替わりの激しい吉祥寺で15年も続けたこと、どれだけ凄いことか、、、)を切り盛りし、時代がデジタル化してからもまたPhotoshopどころか3DのMaya(だったかな)を駆使する特効の仕事に返り咲いている。って簡単に書いたけど、如何にセル画時代に培った腕やセンスがあったとしても、仮想空間でテクスチャマッピングやトランスペアレンシーを自在に扱う知識や技術を身につけるのは、若い子ならともかく、還暦をとっくの昔に過ぎた僕らのような者がそうそうできることじゃない。それもプロのレベルで!

そんな異能の画家、いやアーティストが何年も前から、組織の中でパソコンのソフトウェアを駆使するアニメの仕事とは別に、その対極にある手書き一品もののTシャツデザインをやっているわけ。初めて案内もらった時は、その絵柄の「スッキリ」さ加減とは逆に違和感というか、ある種の「それじゃない」感があった。それは昔の、若い頃のあのドロドロなスケベモチーフが僕の脳裏に焼き付いていたからだと思う。しかしそれも、そんなのが好きな変態だった僕の偏見みたいなもんで、改めて彼女の歩んだ道を考えてみたら、俄然Tシャツの絵柄が素敵に見えた。そんで、それでもやっぱ其処此処にあの尋常じゃないものが見えるじゃない!(僕の目に狂いはなかった、、、ていうか、彼女の才能も僕の脳ミソもおかしなレベルで普通じゃないんんだろな。もっとも、下の案内ハガキの絵は、そんなふうでもないけどね。ただ、裾の波模様はギザギザというより、僕の乱れた脳波のように見えてしかたない。)

©Tokiko Tamai 2022

ギャラリー西荻43のツイッター↓
https://mobile.twitter.com/nishiogi43/status/1526107194529226752


ああ、ミーコの描いたTシャツ、欲しいなあ、、、

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