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痛風発作!!!(注意、痛いのが好きな人、必読。そうじゃない人、見ないでね)

昨日の夜、花脊の松上げが終わる頃、左足親指の付け根がムズムズし始めた。友人宅にもどって雑談しながら、だんだんと痛みに変化するのを感じたけど、心配させないように何食わぬ顔で車に乗り込み、帰途についた。。。が、実はこの時点でもう踵でしか立てないほどの激痛になっていた。

乗っていった車がオートマで良かった。。。花背へ行く前にFBで松上げに一緒どう?とお誘いをかけたけど、誰も来なかったので危うく小っこいやんちゃ娘のFiat Cinquecento嬢にするところだった、、、この足じゃクラッチ踏めんもんね。やべ。

10年ぶり?かそれ以上ぶりの発作。人生でまだ数回しか経験していないが、この「錆びた5寸釘が足を貫通した」ような痛さは絶対好きにはなれないな。ザリザリに錆びた釘が足裏に刺さったまま歩くのを想像してみ?よほどの変態でないかぎり嬉しくはない。

痛みといえば、、、ラグビーでの指や肩の脱臼とその整復に失敗して神経や血管を挟んだ時とか、バイク屋自転車の事故の怪我などいろいろあるが、それらより痛かったのが:

⑥麻酔なしで手のひらの3cmの傷を縫合 < ⑤人差し指の爪の下に刺さった木のトゲ除去のため麻酔なしで爪の切開と部分除去 < ④脊柱管狭窄の腰部鈍痛 < ③膀胱炎による膿と血液による尿道激痛 < ②痛風発作 < ①十二指腸穿孔による腹腔内への胃液漏出

つまり痛風はこれまでの人生で2番めの痛さ!

最近ずっと昼間は涼しい地下室に篭りっきり、そして昨夜の花脊はむしろ肌寒さを感じる程だったので汗などかくわけもなく、かと言って夏場は痛風を警戒して水分を良く摂るように心がけていたのに、、、もちろん痛風の処方薬をもらっているから欠かさず飲んでいる。全く心当たりがない。

原因はどうあれ、現実に親指から拇指球にかけてパンパンに腫れている。熱も持っている。じっとしていてもズッキンズッキンと自分の脈ですら痛みの元になる。そのうち足だけでなく脚全体も痛みはじめた。放散痛の一種かな。どうにかしなきゃ。

冷蔵庫の奥にいつのかわからない(おそらく10年以上前の)ボルタレン坐薬と6年前の頚椎手術で貰ったロキソニン錠剤があった。痛風の痛みにはボルタレンがよく効くが如何せん古くてキモい(だったら捨てろよW)。ロックスの方は若干新しいが果たして痛風に効くのか?それに胃に悪そうだし、、、。で、あれこれ天秤にかけたうえで後者を選択。

ロックスは腎機能を阻害するらしいので、尿が出にくくなるおそれがある。としたら尿酸排出もできなくなる。まあ、発作の急性期にあまり急激に尿酸値を降下させるのも炎症や痛みを激化させると聞いていたので、とりあえず少しずつでも尿が出てくれたら良しとして、まずは痛みと腫れの軽減。

僕は普通の人より痛みに対して耐性があるらしいが、6年物のロキソニンがなかなか効いてくれず、明け方まで寝付けなかった。かといって本でも読めるような状態じゃないし、お茶とたまたまあった百均のクエン酸入り梅ドリンクをがぶ飲みしてはトイレに行くのを夜中繰り返した。お茶のカフェインは利尿剤だし、クエン酸は血液のPh値を上げてアルカリ化し、析出した尿酸結晶の溶解を助ける。(寝れなかったのはお茶のせいかもw)

そのうえに、やはり6年前のフェルビナク経費鎮痛消炎剤をドボドボになるくらい塗布したり、冷凍庫から保冷剤出して患部を冷やしたり、、、それにしても痛みの夜は長かった。。。

空が白んで鳥とセミが鳴きだすころにウトウトし、トイレに行きたいと思いつつやっと眠り込んだ。朝8時半ごろ目が醒めて、かかりつけの医者のいる病院に連絡した。リウマチの名医だそうで予約診療しかしていないけど、事情を説明して無理やり予定に突っ込んでもらう。

で、ふと気がついたら痛みが半減してるじゃない!!!

薬が効いたか、水の大量摂取と尿の大量排泄のおかげか、、、なんでもいいけど、おかげで車まで歩ける。運転も問題なし。

病院で待つこと2時間。痛みはどんどん引いていく。診察の順番が回ってきたころには、ほんの少しびっこを引くくらいで済むようになった。案の定ボルタレン坐薬を処方され、現在使っている痛風薬を変えようということになった。血液検査を受けて次回の診察予約をして、薬局で薬を受け取り帰宅。

でも、結局のところ家に戻ってから鎮痛剤も貰った坐薬も使っていない。ロキソニンの効果はとっくに切れているはずだけど痛みも腫れも熱もほぼ皆無。今も水分の大量摂取は続けているのだけれど、それだけでこんなに劇的に治るもんかね、と首をかしげているところ。寝不足なので今日は早く寝よう。ってももう夜中の1時じゃん。ぐっすり眠れそうなのでその間の水分補給はできない。さてそれが凶と出ないことを祈りながら、おやすみなさい。


Return of Cinquecento

先週、クラッチの整備で車屋さんから戻る時、家に着く直前の急坂に差し掛かったら急にエンジンが止まった。とてもイヤな止まり方だったのでオーバーヒートを疑ったが、エンジンのニオイや熱にはその兆候がなかった。点火系かな?と何気なくディストリビュータに触れてびっくり!ぐらぐらになってる!坂道で車体が傾いたらディストリビュータもグラリと傾いて電気の配分が上手くゆかなくなるようだ。バックで転がして平らなところに停めたら、エンジンがまたかかった。。。(汗)

こういうことは普通、ありえない。水平なら見た目も機能も問題ないので車屋さんも気づかなかったらしい。とりあえずディストリビュータを仮止めして家まで戻り、何とか走り続けるまで感で調整したが、点火時期は大きく狂っているに違いない。また入院。。。

車屋さんもクラッチにかまけてディストリビュータが緩んでることに気づかなかったのに責任を感じたのか、今度は他のところも頼まないのに点検してくれた。そしたら、またまた問題が露見!チンクの旧式のエンジンはプッシュロッドという棒でタペットを突き上げて吸排気バルブを開閉している。ところが本当は0.15mmないといけないタペットクリアランスが0。やばっ!

あれやこれや診てもらって、やっと退院。おかえり〜。ていうか、迎えに行ったんだけど、めちゃくちゃ調子が良ろしい。さすが。

ディストリビュータの分解整備やポイントの研磨、タペットクリアランス、点火時期の調整などは僕でも時間をかけたらできるが、プロは仕事の速さと質が違う。なのに、色々面倒見てもらったうえに今回はサービスだって!申し訳ない。

整備語のエンジンベイ。下の赤茶色がディストリビュータ。上方の金属のキャップが付いてるのがタペットカバー。
グッド自動車の社長みずから診てくれる。
緩んでいたディストリビュータ(手前)と予備(奥)
数日間で退院してきたFiat 500

追記:
ディストリビュータ上部が緩んだ理由は、固定ネジにナイロンブッシュ入のロックナットを使わず、通常のナットだったこと。ここはスプリングワッシャーを入れないので、何らかの緩み度目が必要なのに、前のオーナーはどんな整備をしていたのだろうか。。。



ドナドナ チンクエチェント

ドナられるチンク嬢は、それでも笑顔だった。

ある晴れた昼下がり、Fiat 500で友達を迎えに行く途中、京都御所の横でクラッチペダルを踏み込んだとたん「ガスッ」っと音がして、ペダルが戻らなくなった。瞬間的にクラッチケーブルが切れたと思い、降りて押して路肩に停めた。

写真のワイヤ先端はペダルのアームから外れているが、切れたと思しき場所はその反対側(エンジン側)

先日、前輪の懸架と操舵回りを整備して「クルマとしての機能はうちに来て一番完成度が高い状態」と豪語したばかり。後ろのタクシーのクラクションをトホホな気持ちで背中に受ける。

運悪く交通量の多い烏丸通で、中立売御門の直ぐ横だったので、エンジンフードを開けているだけで、行き過ぎる車と外国人観光客の見世物と化してしまった。こんなところで、またFiatの床下に潜り込むのはとっても恥ずかしいし、何より危険だし、、、

ほんの2〜3km先で待っている友達に地下鉄で来てもらい、JAFのトラックでFiat 500と共に原谷の家まで運んでもらった。

しかし、カメラの人、たのしそうやな。何でそないに人の不幸が嬉しいんや?(笑)

 

追記:
一夜明けて、さっき家の前でもぞもぞと潜り込んだら、ケーブル切れではなくケーブル調整ナットが欠落していることが判明。
「はぁ?・・・」
レバーから外れた長ネジのロッドが虚しくブラブラしているだけ。(これであれば、通常のナットとワッシャーを調達できたら、応急的に走って帰ることも可能だったんだが、、、でも路上で車の下に這いずり込む勇気はなかっただろうな)

調整ナットは僅か500円の部品。故障車の移動はJAFの会員でなかったら2万円ちかくかかるところだった。

画面左下の白いネジがクラッチケーブルの先端。右側のバネが付いた部品がクラッチレリーズレバー。これらがつながっていないといけないのに、、、

「Fiat乗りた〜い!乗せて〜!」という友人のリクエストでチンク嬢を引っ張り出したのだけど、嫉妬されたか?
路上で駄々こねてるときも、ワイヤーで曳かれてトラックに積まれるときも笑顔。でもその下に隠された心の内は、、、そう思うと何があってもパッチリお目々と微笑む口元はちょっとコワイかも。。。


Fiat 500のステアリング

先日来から続いている足回りとステアリング整備の最後の仕上げは自分でやった。Fiat 500は古い車なので、近頃は少なくなったウォームギアを使ったステアリング機構を持っている。ウォームギア(図の18)はウォームセクター(図の17)と共にステアリングコラム(ハンドルの軸)の先にあるオイルバス式のギアボックスの中に組み込まれている。これが曲者、、、

Haynsの整備手引書”Fiat500 Owner’s Workshop Manual”

先日、キングピンのブッシュ(前輪舵取り軸受のメタル)が摩耗してたのを整備工場で修理してもらい、直進性は見違えるように良くなっていた。それでも直りきらなかったのがハンドルの「遊び」の多さ。10°〜15°の範囲で全く抵抗のないフラフラの遊びがあり、その両端でコツンと手応えがある。

このフラフラ・コツンはウォームギアのバックラッシュ(歯車間の僅かな隙間)が大きすぎるためで、整備手引書によると、偏心ブッシュ(図の28)を回すことでウォームホイールの軸をウォームギア側へ寄せて調整するようになっている。

ネジを2本緩めて、偏心ブッシュを止めているプレートを少しずらすだけでなので、夕方から前輪の間に仰向けで頭を突っ込んで作業を開始した。(車に轢かれてると近所のひとから感違いされそうなので、身体の周りに大げさに工具をぶちまけておいた、、、)

床下の窮屈な場所で苦労しながら、やっとのことでネジを緩めてプレートの調整限界一杯まで回し、這い出してハンドルを調べてみたが遊びは取りきれていない。今度はボルトを抜いて、プレートを浮かせてスプライン(軸に付いている周り度目のギザギザ)の溝を一つずらし、もう一度調整限界まで回してやった。

ギヤボックスのハウジングにはネジが切ってあり、ボルトはそれを貫通していて、更にご丁寧にスプリングワッシャーと緩み止ナットが締めてある。三日月レンチとアーレンキーで僅か数センチのボルト・ナットを一本外すだけで何分もかかる。

抜いたボルトをまた苦労して復旧し、床下から這い出してハンドルの動きを確かめると、リンケージに由来するわずかな遊びはあるが、ウォームギアのバックラッシュによるフラフラ・コツンという感じではない。しめしめ、大成功!

油まみれの手を洗い、服の汚れを叩いて、いざ試運転。。。

あれ?ハンドルが回らない。いや、めちゃくちゃ重い。小さくなった遊びを越えるといきなり尋常じゃない手応えで抵抗がある。もとよりパワーステアリングじゃないけど、これじゃ走れない。。。

実は先日、整備工場の社長から、ウォームギアを締めすぎるとハンドルを切ったときに復元力が無くなって云々(「でんでん」じゃない)と聞いていた。しかし、これは「復元」どころかハナから回らないのだ。。。

家の前から路上に出ることもできず、(;´д`)トホホ…な心でまた床下へ、、、

今度はネジを外す必要のないことだけが救いだ。それでもボルト・ナットを緩め、プレートを少しずらし、締め戻して仮止めし、這い出してハンドルの重さを確認し、また床下へ、、、を何度も繰り返しているうちに日が暮れてしまった。

でも、その甲斐あってFiat 500は見違えるほど素直になった。先日、整備工場で足回りの安定性は直してもらっているし、今度のステアリング機構の調整で、クルマとしての機能はうちに来て一番完成度が高い状態にある。

ハンドルの遊び調整、Before/After↓

嬉しくて晩飯も忘れて夜のテストドライブに出かけた。↓
(タイムラプスなので、車酔い注意!)