「自動車・バイク」カテゴリーアーカイブ

Fiat500 リアコンビネーションランプの色合い変更(つか補修)

2年前に無灯火の原チャに当てられて割れたリアコンビネーションランプのレンズを新品に取り替えたが、買った当初からウインカーとブレーキ/夜間灯の色が悲しいほど薄かった。昼間に点灯してないときの外見はそれほどでもないが、夜間に内部のLEDランプが光るとあれ?白色光だったっけ?と思うほど。LEDの白色光はかなり強烈なのも手伝って赤や橙色が飛んでしまう。そこでタミヤのプラモ用透明スプレーで補修することにした。

昼間、ウインカーOff、夜間灯Onの状態。赤ランプが上の橙色とあまり見分けがつかない。しかし、昼間はまだ外部光(反射光)の色濃度が加味されるが、透過光だけの夜間に見るとこんなもんじゃない。

実は3年前にも同じこと(そんときはウインカーの橙色だけの上塗りだったが)をやっている。その丁度一年後に、無灯火、スピード出しすぎ、信号無視、前方確認怠り、とムチャてんこ盛りのアホな原チャリに破壊されてしまったのだった。

前回の補修ではブレーキ/夜間灯の赤の薄さには目をつむったけど、今度のはもっと薄く退色していて無視できない。1月の車検で文句言われないためにも、ここは一つ、奮発して透明の赤スプレー缶も買い足した。(橙色スプレー缶は3年前のがそのまま残ってる)
[追記:昭和48年11月30日以前に製造された車はウインカーに関しては「前面は黄色・橙色・白色または乳白色。後面は黄色、橙色または赤色。側面は黄色または橙色」であればOKとの規定があるらしい。しかしブレーキランプが白っぽかったらアカンて言われるやろな、、、]

プラスチックの縁を適当にマスキングし、ランプの境目は両面テープとその辺の余り紙で仕切りをした。垂れないように3〜4回ほど薄く吹き付け、作業完了。エアコンの吹き出し口の真下に吊るして3時間ほど乾燥させ、元通り取り付けた。

レンズを外した時は明るかったのに、取り付けようと思ったら既に真っ暗。ま、色の透け具合を確かめるにはちょうどよろし。

GIF動画。赤は若干薄いが、これ以上塗り重ねると暗くなるので、これで良しとする。ウインカーも本来は「橙色」と法規で定められているが、橙(オレンジ)色というよりほぼ黄色。古い車はこれでも車検に通る。
GIF動画。リアコンビネーションランプ拡大。
  • 塗装
    Tamiya Color TS-31(ブライトオレンジ)と同TS-74(レッド)のクリアカラーで各4回スプレー塗装する。ブライトオレンジとは言うものの強烈なLEDランプの白色光が透過するとほぼ黄色に見える。レッドは思っていたよりピンクというかローズっぽい。でも、元の赤に塗り重ねたらそれなりに良い感じ。

  • 取り付け
    取り付け後、灯火類を点灯して色が濃くなっていることを確認。

FIAT 500 バッテリー・トレーの製作

ちょっとどうなってるのか解んないっすけど、ウチのチンク嬢の配線はほぼスパゲッティ状態。恐ろしくてうっかり手を出せない。(加熱から発煙し、火事になりそうになったことも、、、)

メドゥーサの髪か? 見たくない!
恐ろしいので、ここはもう神仏に頼るしかない。南無愛宕大権現様〜!

電装関係の問題はそれだけではない。バッテリーが本来あるべきフロントボンネットの下に無いのだ。

本来バッテリーが存在するべき場所がもぬけの殻。画面下が前方。(ここにはバッテリー・トレーが嵌っているはずだが、それも無い。

バッテリーは元のオーナーによってエンジン・ルームに移されている。フロントに置かれたバッテリーからリアエンジンのスターター・モーターまでの長い距離を嫌がって、ほんの数十cmにまで近寄せるというのはアイデアとしては悪くない。ただ、、、空冷エンジンの熱をもろに受けるから、バッテリーにとっては灼熱地獄。バッテリーの健康に良いわけがない。(うちに来た時点で、リアに移さればバッテリーはバイク用の小さなものに替えられていた。熱でダメになることを前提に、どんどん交換する前提だったのだろう)

右奥の銀色の箱がバッテリー。うちに来てからB19サイズに換えて、エンジンからの輻射熱対策でアルミ板とフェルト、断熱材で作った遮蔽板で覆ったが、エンジンベイ内部の気温がどうしようもなく高くなるので、焼け石に水状態。それでも6年もってくれた。今でもスタートに問題はないがエンジン低回転ではワイパーが遅くなったり、LEDライトがちらつく。流石にこの冬は厳しいだろう。。。

この、収拾不能配線の呪縛を解き放ち、灼熱地獄のエンジン・ルームからバッテリーを救い出すには、一度オリジナルのワイヤリング・ハーネスに戻すしか無い。既に電線キットは入手済み。ただ、たとえ配線を替えたとしても、バッテリーの置き場が無いのだ。正確に言うと(先の写真のように)スペースはあるがバッテリー・トレーが欠如している。

バッテリー・トレーがないと困るから、買うか作るかしないと。

ということで、先日のエンジンフード熱遮蔽版につづき、バッテリー・トレーを「ちゃちゃっと」でっち上げることにした。(遮蔽板にしても、バッテリー・トレーにしても、正直言って買うほうが遥かに楽である)

バッテリー・トレー製作過程

注意! ここで紹介するトレーのサイズはウチのFiat 500 の個体固有のもので、おそらくこのまま作っても他のチンクには合わないだろう。特に両端の壁面の高さは正規のものでは左右で違っているが、うちのはほぼ同じ高さである。参考程度に見てほしい。

材料:ダンボール(モックアップ用)、鉄板(200x450xt0.8)1枚、スプレー塗料(下地・錆止め用、上塗り用)、必要ならポップリベット(ブラインド/リベッター)、L金具(或いは折金)

道具・工具:木槌、ハンマー、ドリル(できればボール盤)、ドリルビット、ホルソー、ジグソー(金工刃付き)、ハサミ、バイス、鉄床、金工ヤスリ、1mm厚程度の鉄板を曲げられるベンダー(手製)、必要に応じてリベッター

  • 型紙とダンボール・モックアップ
    トレーの大まかな形をネットで調べ、車体固有のサイズを実測して図面(型紙)を作図。実物大にプリントアウトし、ダンボールに貼り付けて切り抜き、折り曲げ、実際にフィットするか確かめた。(この時点で大きな間違いを犯していたが、それは後述)
  • 鉄の薄板切り出し
    モックアップのフィッティングが上手くいったので、厚さ0.8mmの鉄板に貼り付ける。金工用の刃を着けたジグソーで周囲を切り抜き、ホルソーで肉抜き孔を穿つ。ジグソーの切り跡の粗い断面やバリを金工ヤスリで取る。
  • 折り曲げ
    ポリカボネート用に作ったベンダーで無理っくり曲げたら最後の最後にベンダーが折れた。ベンダーでは深く折りきれなかったので、鉄床、バイス、木槌などで折り目の角度を付ける。
  • 実地検証
    実際にFIAT 500のフロントベイの中に組み込んで見る。サイズに間違いは無く、うまく嵌った(ように見えるが、、、)
    組み込んでみて、折り目の強度が若干不足してるように感じたので、有り物の分厚いL金具をポップリベットで留めた(写真5枚目)。これで強度的には問題無くなったが、しかしリベットの出っ張りが組み込みのときに左右の梁(写真1枚目の両側の梁)に干渉するので、折り目(「まち」)の屈曲部をロウ付けにすれば良かった。後の祭り。
  • 塗装
    脱脂スプレー(シリコンオフなど)が無かったので、ラッカーシンナーとパーツクリーナーで洗浄し、乾いてから金属下地スプレーを吹く。その後、アクリルラッカーの黒を2回塗装。いい艶になった。乾かしたら完成か?・・・と思いきや、ここでやっと「板の折り方が全て裏返しだった」ことに気づく。遅かりし。この手当は次に、、、
  • 恐ろしい勘違いとその修正
    不注意による手違いはダンボールのモックアップを折り曲げた時点で発生していた。バッテリー・トレーにある固定ネジの引っ掛け孔は「前方側にあるべきなのに、裏折りをしてしまったのだ。そのために急遽、孔をもう一つ付けるための「タブ」を端材ででっちあげ、ポップリベットで取り付け。リベットの補助に接着剤Super X併用。隙間内部の錆止めになる。(ところが、慌てて作ったこのタブがまた間違っているという、二重の失態!(;´д`)トホホ… ただ、これはペンチで曲げたら済むことなので、詳細は省く)
  • 組み込み
    出来上がってまだ塗料も生乾きなのに待ちきれず、とりあえずFIAT 500のフロントに落とし込んでみる。ポップリベットの出っ張りが少々ひっかかるが、構わず押し込んだら大成功。実際にバッテリーを入れる前に、ポップリベットの頭が擦れないよう、何かゴム板のようなものを敷いてやらねば。(と書いてから、幅1cm、厚さ数mmほどのゴムのストリップを貼っつけた)
  • 反省
    「裏折り」という失態を防ぐには、型紙図面にも完成予想図でも入れておけば良かった。
    複雑な四方を折り曲げるのではなく、サイドの補強「マチ」は既製の細いアングルをロウ付けすれば良かった(或いは、最近の高性能な接着剤のほうがスッキリする)。

とんだ勘違い2連発ですったもんだしたけど、まあ、一応ちゃんと機能するものができたので、終わりよければ全てよし。後はいつ、ここにバッテリを入れられるか、、、だ。トレーができたので、それ以外のバッテリー用大容量ケーブルも、ルーム(ワイヤリングハーネス)も、多色のリード線も、端子類も、そしてステアリングのコラムスイッチも、全て揃っているから「やる気」さえあれば、配線の総入れ替えはいつでもできる状況が整ったことになる。

あ、いあ、まだバッテリーを買ってなかった。

今のエンジンベイに入ってるのは40B19L。本来のバッテリー端子配置はRでないといけない。 5千円以下で買える同じサイズのB19R にしようかな、でもチンクのバッテリー・トレーは元々が欧州車用バッテリーサイズに合わせて大きいのでB24Rでもすっぽり入るし、、、でも1万円を越えるのはなあ、、、とネットを漁っていたら楽天フリマに「間違って2個買ったんで助けて」と新品未開封の「Panasonic Caos N-80B24R/C7」っつう、やたら容量の多いのが送料込み9,500円で出ていた(普通は1万以上する)。貯めるつもりもなくチェックしてなかった楽天ポイントと、なぜかもらえたクーポン合わせたら、8,700円ほどになっちゃうんで、こりゃ買いだな、とポチ。

いよいよワイヤリングハーネス総取っ替えが間近に迫った感、ありあり。


追記:
B24バッテリーが来たので仮積みしてみた。(デカ!重っ!)

追記2:
出来たはいいが、ワイヤリングハーネスを交換しないことにはバッテリの移動ができないので、大工事にとりかかる意を決するまでにあとひと月がかかった。しかも、その間に頚椎の障害が悪化して、指先の感覚がなくなってしまった。シャツのボタン掛けもままならず、ましてボルト・ナットのねじ込みには困難を極めた。追い打ちをかけるように寒さと雪が作業を遅らせたので恐ろしく日数がかかってしまった。。。とほほ
(一連の作業は以下の記事から始まる)

FIAT 500 ワイヤリング・ハーネス全交換(•••の前哨戦)


FIAT 500 エンジンフードの熱遮蔽版製作

チンクエチェントの空冷リアエンジンは狭い所に押し込めてあるので、エキゾーストパイプがエンジンフードに接近していて、ナンバープレートやテールランプが熱くなる。それを緩和するために不燃材でできた遮蔽板がフードの裏に取り付けられている「はず」なんだけど、、、。ウチのには無い。今までのところ配線が焦げたりはしていないが、塗装にはかなりのダメージがある。

高いカネ出してわざわざ買うまでもない。ただのボードなんで燃えない板でもあればちゃちゃっと切り出して作れるようなシロモノ。百均の鍋敷きかトレーに適当なものがないか漁ってみたが、メラミン樹脂製とかは120°Cまでとなってる。樹脂は、、、ちょっと心配。絶対燃えない、溶けない石膏ボードは脆すぎるし水に弱い。そんj銀色の金属なら丈夫だし銀色で赤外線も反射するだろうと。百均をウロウロ。始め、アルミの使い捨てトレーなら扱いやすいと考えたんだけど、見た目がちゃっちい上に強度もないから直ぐにダメになりそ。で、ステンレス薄板のトレーなら良いかなと。ステンレスは熱を反射するだけでなく、熱伝導も悪いので遮蔽効果も期待できる(かも)。

ステンのトレーはペラペラのアルミよりは強度があるといっても、紙に毛が生えたくらいの薄板だから「パイピング」で縁取りを施して補強することにした。パイピングの中身はバーベキュー用の串。両方合わせて200円也。そうそう、型紙は、ネットで売られている遮蔽板の写真と、実際のエンジンフードの取付部の計測で、適当にでっち上げた。(ダンボール・モックアップで取り付け具合を確かめたら、寸法が狂ってたけど、、、W)

薄板だとナメていたら、これが結構手強い。大まかに金切りバサミでカットするも、その切れ端の鋭いこと。手が血みどろになりそう。そもそも、パイピングなんて、知り合いの衣装デザイナーの助っ人で、コスチュームを縫うときにミシンで縫ったことはあるけど、薄いとは言え鉄合金の板の縁を細い鉄のロッドに巻きつける、ってのは専用道具でもない限りできそうにない、と悟った。そんで、単に縁を折りたたんでその折り目の中にロッドを畳み込む、という代替手法で行くことに。

何が「買うまでもない」、「ちゃちゃっと」作れるだ?よう言うたな!責任者、出てこい!、、、あ、自分やった。

手袋さえ突き通す鋭利な金属片と戦いながら、幾度もくじけかけたけど、それでも「ブツ」は完成。(できてから、やっぱアルミで良かったんじゃね?とか、トレーを切ったり貼ったりせずに、そのまま使えば縁取りもされてるし、楽だったな、、、と)

しかし、何だかんだ言っても、ちゃんと取り付けてみたら悪くはないんでないの?(良い!とはよう言いきれませんが、悪くはない)

  • 型紙とモックアップ
  • ステンレス薄板切り出しと折り曲げ
  • 取り付け

皺のない、パリッとしたものが作れるという妄想は儚く消えて、現実は縁がかなりデコボコ。でも形は予定通りなんで、機能さえしてくれたらOK。遮蔽板を装着して、しばらく走ってから手を当てて熱くなってないか調べてみたら、やっぱ熱い(そりゃエンジンが盛大に熱を輻射してるし、内部の空気の温度も高いからフード全体が熱くはなるさ)。ただ、エンジンフードの裏側の塗装や配線は大幅に熱の悪影響から守られているはず。

 


追記:Porsche 912のパトカーをでっち上げる。

追記:そもそも、おかんが乗っていたFIAT 850の画像をでっち上げた話を書いていたんだけど、ついでにおかんが憧れていたPorsche 912(ほんとは911なんだけど、たまたまおかんが初めて目にしたPorscheは京都府警その他数県の交機が名神高速用に導入した912のパトカーだった)の画像もでっち上げることにして、それを「追記」として賑やかしにしようとした、、、のは大間違いだった。フィアット以上に手がかかるし、警察仕様のランプやライトがくっついてるし、、、そんなこんなに手をかけていたら、一旦アップした「追記」が膨大なボリュームになってしまった。そのうえ、一度アップした画像が気に入らず、さらにリバイスしたので、もうこれは別記事でないと、、、というわけ。

そうそう、数年前に神奈川県警の912パトカーが廃車場で発見され、それを引き取った人がレストアして、走らせているというニュースがあった。今回、おかんが名神高速で目にしたものと同時期に導入されたようだが廃車時点でライト回りの形状の違いやバンパー下の補助ライトの欠落、フェンダーミラーがドアミラーに変更されている点など、長年の間にオリジナルと違う形になってしまっていた。それでも、コラージュする素材としては一級品なので、随分参考にさせていただいた。

さてさて、前置きはこの辺にして、、、


以下、追記:

FIAT 850の画像が出来上がったという一つ前のポストから)・・・ところが、これで止まらなかった。。。話は横道にそれるが、ブログに書いた話の中におかんが憧れたポルシェのパトカーが登場する。まだ女性ドライバーの珍しい時代、おかんがトヨタのパブリカで颯爽と名神高速を走っていたら「音もなく、スゥーッっと抜いていった」のがカッコ良かったのだとか。調べてみたらそれは京都府警が高速の交通機動隊に導入したポルシェ912だった。後にワイドボディ化してどんどんマッチョになっていく911とちがい、廉価版の912のスレンダーな素っぴんナローボディーはどこか女性的であり、おかんの趣味に合ったのだろう。フィアット800スポルトクーペもファストバックスタイルのリアエンジンで、フォルムこそ似ていなが全体的に女性的な雰囲気が漂っているから、ポルシェを諦めてこちらを買ったのも今考えるとなるほどな、と腑に落ちる。

とか何とか考えていたら、そのポルシェパトカーも再現してみたくなった。権力の暴力装置であるケーサツは好きではないし、廉価版とはいえポルシェなんぞに突っ込む金はどこから出てるんだとか、そんな高級外車でドライバーを威圧し交通を支配するというヤクザまがいの発想もなんだかな~だが、、、もう止まらない。

今度はWikipediaのPorcshe 912の項から著作権放棄されたパブリックドメインの写真を拝借し、また色を変え、バーツも色んな所から拾ってきて取っ換え引っ換えし、無いものを手書きし、、、また徹夜してしまった。)

そんで、こんなん出ましたけどぉ。

京都府警交通機動隊 ポルシェ912 パトロールカー(不完全)a public domain image borrowed and altered from Wikipedia under Creative Common license (https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Porsche_912E.jpg)

(そもそも、元絵になったこの黄色いのは912eというずっと後期の北米仕様なのだけどねえ、、、色々と違いすぎて、そりゃ大変だわ)

追記の追記:上の画像で一旦アップしたのだけど、ライトやホイールが気に入らず、ていうか、ヘッドライトリムの形状や透明カバーが1967年当時のものとは違うし、手描きしたタイヤもトレッドパターンがなんかトラックのタイヤみたいだし、、、と、いじりだしたら止まらない。ああ、あの頃は三角窓があったとか、バンパーのオーバーライダーは少し前傾してるのが正しいようだとか、バンパーやサイドシルのモールはこんなにゴツくないとか、、、もう際限がない。

Porsche 912 (revised) 先の画像より、より正確になった。a public domain image borrowed and altered from Wikipedia under Creative Common license (https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Porsche_912E.jpg)
最終形のPorsche 912 (revised) でっち上げ画像の最終形。いやはや、なんと手間のかかることよ、、、a public domain image borrowed and altered from Wikipedia under Creative Common license (https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Porsche_912E.jpg)

でも、もう、このへんで堪忍したる。いや、堪忍して、、、。


FIAT 850 Sport Coupé を蘇らせる。

先日、妹からお蕎麦をもらったお礼に、ちょっとしたいたずらを仕掛けた。僕らが子供の頃に母が乗っていたのと同じ真っ赤な『FIAT 850 Sport Coupéを買った』と言って、その写真をメッセンジャーで送った。(もちろん写真はでっち上げ。ちなみに「ぱっぷーちゃん」とはおかんのこと。)

まあ、突拍子もないモノを買う僕だから、というのもあり、妹はこれが本当だと思ったようだったので、こんどは『実は、幽霊のおかんが、幽霊のフィアットに乗ってきたんで譲ってもらったんだ』と。

で、かなり混乱をきたしたところで『あ、消えてもた。。。」と続けた。どうやらこのへんで気づいたらしく、『乗って帰らはった!」とジョークで返してくれた。(話の中では僕がおかんに金を払ったことになっていて、車ごと消えたおかんは生前に僕ら子どもたちが「『貸して』+『くだされ』」と彼女にたかったのを取り返した、という落ちに、、、)

あと2週間足らずで母の10年目の命日。


と、まあ、身内の昔話のネタに作ったコラージュ写真だが、ついでにブログの車ネタに流用した。記事を書いて何度も見直しているうちにちゃちゃっとでっち上げた画像のクオリティに不満が出てきてしまった。

はじめ、黄色いフィアットのロイヤルティーフリーの写真をネットで拾ってきて、おかんのフィアットの色に合わせて真っ赤にバーチャル・オールペイントを施した。細かいところでは日本仕様の右ハンドルにしたり、それに合わせてワイパーを付け替えたり、やはり当時の日本仕様には無かったドアミラーを消したり、はてはナンバーの地名を1文字に、車種区分数字も一桁に、、、と、一応はそれなりに凝ったことをしたつもりだった。

それで妹を騙せたんだから十分っちゃあ十分なんだけど、ミラーが全くないってどうよ。当時の自動車はドアミラーじゃ車検に通らなかったから輸入車も無理っくりフェンダーミラーに変えられていたし、おかんのフィアットも例外ではなかった。それに、写真じゃ合金ホイールを履いているけど、おかんのは純正の鉄チンホイールにクロームメッキのホイールキャップだった、、、などなど。我ながら悲しい性格で、一度は「適当」に切り上げて、もう後は知らん!と目をつむるんだけど、時がたつうちにグジグジと気になって、結局はとことんやってしまう。おっそろしい時間と手間と体力の無駄遣い。(過日、Fiat 500のフューエルポンプ用マウントを作り直したのも同じパターン)

で、できたのがこれ。

昨日、夢の中でウチに来たおかんのフィアット850スポルトクーペ。「母と子」ですよ、わかるかなぁ〜・・・

追記としてPorsche 912のパトカーをでっち上げたんだけど、ちょっとボリュームがあるんで、別の記事として独立させることにした。