一般にチンクエチェントには様々なドアミラーが付いているが、それは単にチンクが生まれた1950年代のイタリアではサイドミラーが必須ではなかったから(だとか)。そんで、今日ではみんな何でも手近にあるものや好きなものを取り付けている。けど、たいていはいい結果が出ず、チンクたちのミラーは機能的でも美的でもないようにしか思えない。Cinquecentos in general have various door mirrors simply because side mirrors were (allegedly) not required around the time Cinques came out in Italy in the 1950s. So, they put on whatever available or their favorite stuff, today. However, it seems that most of their efforts have failed and the mirrors seen on the Cinques look neither functional nor aesthetical.
以前のオーナーの選択はもっといただけないものだった。平面鏡で小さすぎだから、見苦しいし危険でもある。で、クロームメッキのやつに取っ替えて、まあ見た目OKだけど、まだ小さすぎ。
The former owner’s choice was even worse: black, flat and too small– dangerous. I had replaced them with chrome-plated ones, and looked OK but still too small.
「今どきの」Fiat 500のドアミラーを取り付けたら良いんじゃね?と思い、試してみたんだけど、アカン、、、。大きすぎた。(現行車は普通のクルマより比較的小さいにも関わらずだ)
I thought it’s a good idea to install a pair of “present” Fiat 500’s door mirrors and tried, but in vain… They were too large (despite that the present one is relatively small compared with other ordinary cars).
ウェブで数週間におよぶサーチの後、ついにマツダ ロードスター初期型のミラーに行き当たった。その丸っこい形状は同様に丸っこいチンクにピッタリだったので、ネットオークションで一組買った。元々の色はなんかくすんだようで気に入らんから赤に塗ってやった。
Finally, after weeks of search throughout the web, I came across the door mirrors for the early Mazda Miata, whose rounded shape fits that of the Cinque, and bought a pair on the web auction. The original color was rather dull, so I painted them in red!
ミラーが着くべき場所のドア表面の角度がほぼ垂直に近かったんで、ミラーの角度を調整する楔形のスペーサーをデッチ上げなきゃなんなかった。スペーサーの裏面はドアのカーブに沿うように曲がってないといかん。古いマツダ ロードスターのミラーは電動じゃなくて小さいのでマイクロチンクにもピッタリだし、丸みもね。
The angle of the door surface where the mirror was attached was too close to vertical. I had to make a wedge-shaped spacer to correct the angle of the mirror. The spacer’s surface must be curved so as to fit the door’s curvature. The old Miata’s mirrors are not motorized and small enough to fit the micro Cinque, and their oval shapes go so well with round shape of my car.
もっとも、僕自身はアメリカでの運転歴がそこそこあり、思い起こせば初めての自家用(っても母のを借りてたの)はFIAT 850 Sport Coupeだったし、今のチンクに乗り始めてもう7〜8年経つから特段不便は感じない。ただ、うちの右ハンドル仕様のチンクの場合、いかにシンプルとはいえコラムスイッチに加え、ダッシュのスイッチ類とトランスミッションのシフトレバーなど全てが左手操作。走行中、右手はハンドルを握る以外に仕事が何もない(ちなみに、ライトのオンオフも、ワイパーも、ハザードも左手側。走行中じゃないけど、イグニッションをONにするメインスイッチも、スターターのレバーも、チョークレバーも左、、、ほんと徹底的)。このままでも不便を感じないし誤操作もしないけれど、やはり作業を両手に分散するほうが良いんじゃね?
Fiat 500(に限らず、ポイント点火の古い車)を電子式の点火にするには大きく別けて、(ここではCDIは除外して)セミトランジスタとフルトランジスタがある。前者はポイント(コンタクトブレーカー)の機構を残して、その開閉で点火のタイミングを取るので、ポイントのメンテが必要になる。一方、後者は物理的な接触を伴うポイントを廃して、回転する磁石やLEDの光でタイミングを測るから、物理的な接触がなく、ポイントそのものが必要なくなる。また進角を元のディストリビューター内にあった遠心力やバキュームを使う原始的(だがシンプルな)ものから、電子回路を備えて単純な進角だけでなく、ドエル角の調整まで行うものもある。