昨日に続き、また立誠シネマで映画。今日は『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』ってやつ。
権威と、それに迎合する大手マスメディアと、さらにそれに洗脳されている無知な一般民衆は、彼のグラフィティを破壊と退廃でしかなく、街の美化を阻害し、社会の価値を貶めているというが、彼の作品にはおっそろしい値がつくし、大勢の人[見物にやってっきて、バンクシーの「ラクガキ」が描かれたビルや近隣は逆に潤っているという皮肉。
バンクシーの作品を街角から盗んで儲けようという輩や、それを仕入れて転売して利益を目論む画商らの浅ましさに、上から下めでアメリカ社会の筋金入り拝金主義を見せつけられた。
もうひとつ、バンクシーファンたちの熱中と狂騒とは裏腹に、highbrowアートの批評家たちによるバンクシーへの嫌悪と無視。彼らはやはりlowbrawなキース・ヘリングのことはどう評価しているのだろう。。。今やMETにも飾られるキースだって、売り出し中の頃は地下鉄駅の空き広告スペースへのラクガキで逮捕されたりしてたんだけど、、、。
さて、明日はガラリと趣向を変えて民博で黒澤の『デルス・ウザーラ』を見に行く。3日連チャンで映画か、、、 ふう。