Day 16 photo / 0904

スィッテルストゥーガン⇒テルナショストゥーガン

スウェーデン語の発音は綴と一致しないものが多い。テルナショストゥーガンと書いてみたが、実際の音はテルナホョ/テルナヘォみたいな感じ、、、

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明け方のスィッテルストゥーガン
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昨日見たサーミが生贄を捧げた丘の、別のお話し。 山小屋のあるここスィッテルという場所の地名「昔、ノルウェーの男と結婚しようとして家を出た女性がこの丘で結婚に反対する父親に追いつかれ、殺された。父親の名はスィルトといい、それが訛ってスィッテルとなったとか、、、」 小屋のマルガレーテさんに、その話が収められた本を見せてもらう。
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スィッテルストゥーガン

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例の丘がまだ見えている

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振り返れば、昨日越えてきたU字谷が見える。
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Kungsleden南部はまだ北極圏じゃないし、9月始めは黄葉と花と雪が同時。
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水たまりのようだけど、今日渡る湖。

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小さいトナカイの足跡

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トナカイの糞?ホッカホカ
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湖の島伝いに向こう岸へ渡る。橋をいくつ渡ったか忘れた。行けども行けども橋。

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よく見かけたでかいキノコとベニテングタケのようなキノコ。
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レーズンをよく食べた、が、よく考えたらブルーベリーのほうがもっと多く食べた。
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シベリア鉄道でアクバルくんと女の子からもらったキャンディ。カザフスタン製のБҰЛБҰЛ(ブルブル)はアメだけどお酒の香りがする。。。美味い!

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ヘルシンキ行きの船で偶然出会った日本人のSさんにもらった酢昆布と柿の種。うまー

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湖畔の護岸なのか、木道の替わりなのか、平たい石が積まれた土手。ムスタンやカイラス山の周りとかチベット仏教圏でよく見かけた摩尼石の塚や壁にどこか似ている。
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まだまだ橋

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石に腰掛けて休んでいたら、ブォ、ブォ、ブォ、ブォ、と鳴きながら黒っぽいトナカイがやって来た。その先には、、、

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このあたりの樹林を歩いていると、突然ハトとニワトリの間くらいのサイズの鳥が数羽、バタバタと飛び立つ。あとできいたら雷鳥の仲間らしい。
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風雪の激しい土地では、樹もいろいろと苦労が多いのだろうなあ
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テルナッショと書いたが、テルナホョのほうが近いかな。。。テルナホョストゥーガン到着。
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管理人クルト−イヴァンさんの作りかけカップ?

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サウナ!

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オーロラ(iPhoneのカメラじゃ無理!)
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ダメ元で撮ったが、真っ黒。。。 フォトショップで無理矢理レベル補正をかけたら、、、 薄ぼんやりと緑のオーロラが、、、(見えるかな、、、)

オーロラその他、Kungsledenのもっと良い写真をアンドレアス・アルトナーくんが撮っているので、そちらも御覧ください。
https://andreasartner.carbonmade.com/

Day 16 text / 0904

夜中の雨も上がり、今日は一日中天気が良いと聞く。コースも下りと、後は平たん。のんびりテントを畳む。

シュッテルストゥガンの小屋でを出る前に、管理人のマルガレータさんから、小屋での名前の謂れを聞く。これから越えてゆく峠右側の出っ張りは、昔、サーミの娘がノルウェー人と結婚するために家を出、ここにたどり着いたが、反対する父親に追いつかれ、命を奪われた場所だという。その後サーミの家族の名前がシュルトで、それが訛ってこの辺りの地名として残ったとのこと。ガイドブックではトナカイの犠牲を捧げたとあるが、、、

小屋を出てからしばらく登ると、後ろに南と北のシュッテルトッペンがU字谷の門番のようにそびえているのが見える。あの間を通ってきたんだなあ、、、。北はピラミッドのようにドッシリしている。南は相変わらず雲で頭が見えない。何度もふりかえるが、一向に見えない。代わりに前・方はるか下に島の点在する湖が見えてくる。これからその島伝いに向こう岸に渡ることになる。

ここまで、動物の気配がほとんどない。そりゃそうだろう、初日に森林限界を越えているし、鳥などがそうそういるとはおもえない。トナカイたちも冬に備えて山を下りたようだ。湖に近づくにつれこうどがさがり、またダケカンバのような樹林帯が始まる。その中に入ったとたん、鳥の声がして、足音におどろいた小鳥が飛び立つ。

湖畔に着いて、橋まで北上する間にトナカイの新鮮な足跡を見つける。ホカホカの糞も。僕と同じ方向を向いているから、追いかけることになる。人もトナカイも同じ道を通るんだな。1kmも行かないうちに前方を4頭が横切る。

島をつなぐ橋はジグザグにならび、行くても来た道も、とても景色が良い。昨日、麓を通過した山々、これから向かう山々がくっきりみえている。こんなのが日本だったら人でいっぱいになるだろうな。。。上高地の河童橋を思い出す。幾つも、数えてないのでわからないけどが、橋を渡り、湖の西側に至る。次の山小屋をまであとまだ10km。

右側に湖面が見え隠れする林と、牧草地のような湿地とが交互に現れる。一服していたら、ブオ、ブオ、ブオという声。湿地の向こうに黒っぽいトナカイのが現れる。その行く先を見ると、木の陰になんと真っ白のトナカイが待っている。こちらを気にしているが、驚くふうでもない。カメラを持って少しずつ近づくと、ある距離を保つようにいどうする。やがて道に上がって樹々の向こうに消えていく。このペアにはその後にも出会う。またしばらく行くと、こんどは茶色い母親らしいとなかいに、灰色の仔鹿が付いて歩いているのにも出くわす。きょうは都合10頭ほどのトナカイたちに出会った。

テルナショストゥガンの小屋に着いてテントを張っていると、隣のテントからどっかで見たことのある兄ちゃんがニコニコやってきた、、、あ、ウメオまでやこうで一緒だったスウェーデン人マルティンくんとインド系イギリス人ベンくんのふたり組!バスも一緒だったけど、ずいぶん手前で下りたのに、この山の中で出くわすとは。。。釣りをしたけど坊主だったそうな。マスを8匹も釣った人もあるというのに、、、

ここは、なんと湖畔にサウナがある。小屋の客とキャンプサイトの利用者はご自由にと。。。早速行ってみたら数人の先客がいて、当たり前だけどみんな素っ裸で大汗かいている。目の前の湖にとびこむひとも。ていうか、みんだ裸で飛び出していく。僕は血圧の問題でそれはできない、、、。ついでに痛風持ちだからサウナ自体気をつけないといけないんだけど、この三日の長歩きのあと、体をリラックスさせ筋肉をほぐす誘惑にはかてない。。。一緒に入ったフランス人(バティスタ)青年がKungosleden北端のアビスコから来たというので情報をもらう。

夕食後、しばらく雑談したあと、皆が部屋やテントに戻っていっても、僕はこの書物をしている。小屋の管理人さん(クルト−イヴァン)がやって来て、ローソクの日の始末だけしてくれたら、何時までいてもいいよといってくれる。と言いつつ、まっくらなしょくどうで3〜40分は話し込む。ジャーナリストだった彼は、ベルリンの壁崩壊前夜に現地へむかうつもりが、家に残していくペットのことなどで手間取っているうちに、壁が壊されてしまったとか。人生さいだいのミステイクだって。北朝鮮はどうよ?と訊かれるので、いろいろ説明してああはならない、と言っておいた。

おやすみなさい。

夜中、12時半頃にトイレに行きたいわけでもないのに目が醒める。ひょっとして?と思ってテントから頭を出すが、見上げてもただ満天の星空。残念。寝袋に潜り込み、めっを閉じる。。。いや、待てよ、、、と、もう一度外に身を乗り出して見上げたら、薄雲のような緑色の縞模様が天頂から西に向かって流れてる。急いで冬用のダウンジャケット取り出し、羽織って外へ出る。ダウン着てても結構冷えるが、そんなのどうでもいい。湖畔まで下りて人生3度目のオーロラ・ボレアリスに30分ほど見入る。冬のオーロラ縁の上に夏に名残の白鳥座が透けて見えるサウナで話ししたフランス人は、北極圏のアビスコからひと月かけて南下して来たのに一度もオーロラを見てないと言っていた。トレッカーは早寝早起きだからなあ。今夜も見ていないだろう。。。白いトナカイ見て、夜はオーロラ。僕はきっとついてるね。

今度こそ、おやすみなさい。