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FIAT 500 車検一発合格!^_^

ユーザー車検で京都陸運支局の車検場に来た。

以前やった自家製ヘッドライトの威力に加え、先日来のワイヤリング・ハーネス総取っ替えで、まるで生まれ変わったようなチンク嬢は事もなげに車検コースのマルチテスターを通過。

今まで4回くらい受けて一発で受かったのは初めてじゃないかな。特にヘッドライトの暗さと光軸の狂いに悩まされて続けて来た。前者はLED化することで何んとか対処できたが、後者はLED化が仇となって更に光軸の調整が難しくなてってしまった。今回もブレーキの分解整備その他を頼んだ知り合いの民間車検認証工場の機器でも、以前は光軸中心を合わせられないほど酷かった。そんで車検場で場当たり的に「落ちては調整する」を繰り返すリスキーな受験をやって何とかしのいで来たんだった(光軸合わせのためにこんなことまでやっていた)。それが、ヘッドライトの鏡体をバイク用のものを改造して付け替えたことで問題がウソみたく解決した。

普段は落っこちた時にもらうヘッドライトの光度と光軸の数値をわざわざ書いてもらった。ホイールベースの短いFIAT 500じゃまずまずの値だ。

よく考えてみたら、電装がシンプルになった今の状態であればヘッドライトのLED化も不要だったかもしれないな。だってウインカーその他のランプ類は倍ほど明るくなったしワイパーだって早すぎるんじゃね?と思うほど快調なんだから。本来、ハロゲンですらない普通の白熱電球のヘッドランプで車検は通るはずのもんだからねえ。全ての元凶はあの異常な電装配線にあったということ。

何はともあれ、これで後2年は、、、いや、以後ずっと安心してチンクに乗れる。ま、電気に関しては、だけど。

さあ帰ろ。


FIAT 500 スモール(ポジション)ランプソケットの断線修理

昨日、やっとワイヤリング・ハーネスの交換を終えたばかりなのに、右スモールランプが点灯してない。何度も確認をして昨日までは光っていた。なぜ気がついたかというと、LED化で予期しない電流の回り込みが原因と思しき現象でヘッドライトOFFの状態でブレーキを踏むとメーターのライトインジケーターが点灯するので、ヘッドライトこそ点かないもののスモールが光ってるんじゃね?と調べてみたのがきっかけだった。照明スイッチをONにしても案の定、右側が点いてない。

ボンネットを開けて中を覗くと切れた赤い線がぶらぶら。これは危ない。スモールランプのソケットから出る電線の付け根からぷっつり切れていた。断線した直接の原因は判らないが、寒さと経年劣化でビニール被覆が硬化し、配線をやりかえる時に何度も折り曲げてしまったのだろう。

外してみたら何とか直せそうなので早速修理。

  1. まずゴムのソケットの中にある銅板(あるいは真鍮板?)の接点(ていうのかなあ)を、切れたリード線を突っ込んで押し出す。
  2. リード線はそのままソケットを貫いたままにしておく。引き抜いてしまうと接点を接続した後でソケットに戻せなくなるから。
  3. 千枚通し(目打ち)の尖った先を接点のカシメに差し込んで開く。銅線を抱き込んでいる方と被覆に食い込んでいる方の両方をこじ開けるのだが、どちらが先でも構わない。
  4. ソケットに通したままのリード線の先の被覆を剥き、端子に差し込んで専用圧着工具でカシメる。
  5. リード線を引っ張って端子がソケットに収める。完成!

後はヘッドライトに戻して結線し、点灯を確認。しめしめ上手く行った。新しいのを買わなくて済んだが、寒さで折れてしまうようなビニール被覆の硬さが気になる。安いテスターに付いてきたリード線も寒さで硬くなったが、買い足したワニ口クリップのリード線は同じ温度条件でさほど硬化していないから、やはり安物はそれなりの品質なのかもしれない。かと言って同じような修理をスモールランプのソケットの全部の線を良質の被覆線に交換するか、と言われたらめんどくせぇのでイヤだ。今回直したものも含めて同じ折損事故が起きる危険性をはらんだままなので、また折れたら買い替えを検討すべきだな。(次に折れたら、じゃなく今直ぐだろ!)

スモールの点灯確認して完成。

新しいのを買わなくて済んだが、寒さで折れてしまうようなビニール被覆の硬さが気になる。安いテスターに付いてきたリード線も寒さで硬くなったが、買い足したワニ口クリップのリード線は同じ温度条件でさほど硬化していないから、やはり安物はそれなりの品質なのかもしれない。かと言って同じような修理をスモールランプのソケットの全部の線を良質の被覆線に交換するか、と言われたらめんどくせぇのでイヤだ。今回直したものも含めて同じ折損事故が起きる危険性をはらんだままなので、また折れたら買い替えを検討すべきだな。(次に折れたら、じゃなく今直ぐだろ!)


FIAT 500 ワイヤリング・ハーネス全交換(DAY18)

本日の作業:センタートンネル後部の天板を塗り直し、同取り付け、ETCやNavi等の機器の再接続、左後部内装パネル復旧、リアシート取り付け。


泣いても笑っても今日でおしまい。昨日塗ったセンタートンネル後部の天板の仕上がりが気に入らず、サンドペーパーで削ぎ落とし、再塗装した。塗装の出来が悪かったのは気温が低く、スプレー缶が冷えていて塗料の粘度が高かったためにきれいに霧状にならずスパッターが飛び散ったため。缶を人肌に温めて(それ以上は缶が破裂する)やったらそれなりに上手く行った。(その前に欠損していた、取り付け用の長孔を開けておいた)

天板の取り付け用長穴。補填プレートはブラインドリベットを打ったが、裏側が平らになるよう、本式のリベットのように裏側に突出した部分をハンマーで潰してある。
再塗装はそれなりに上手く行った。それなり、とは梨地にしようとしたが、それほどでもなかった、ということ。

塗装後に取り付けた。以前のラバースポンジを剥がして仮置してみた。微妙に角度が合わず「ちょっと違うんじゃね?」感があるが、まあネジ穴や切り替えレバーの位置は合っており、これしかないので間違いはないのだろう。新たなラバースポンジで封をし、天板の前方をサイドブレーキレバーの後ろに滑り込ませ、後方でネジ止め。

後付け機器を数えてみたら、電気防錆、ソーラーパネル、後部ドラレコ、前部ドラレコ、ETC、ナビ、ラジオと7つもある!この内、電気防錆とソーラーパネルはキーのON/OFFに係わらず常時接続だた、前者は効果が感じられないので以後不使用。後者も駐車場所が変わったために十分な発電ができないのでこれも不使用。残りはヒューズボックスに増設したアクセサリー回路から電源を取るが、ETCを除いて全てシガーソケットを使う。ETCはギボシ端子で。これらは全てダッシュボード下のグローブボックス(ていうかトレイ)の中に収める(ここは相変わらず線がグッチャグチャ。見たくない。

今日も午後から病院だったので、朝寝坊の僕は午前中の僅かな時間と、病院から帰って日没までしか作業ができなかった。それでも、予定していた分はほぼ全てこなすことができた。つまり、センタートンネル天板と内装パネル、リアシート、それに電気機器類の取り付けを完了できた。

後部座席取り付け。(この時点で、内装パネルの復旧を忘れていたので、やり直し!)
後部座席設置完了。ウチのチンクは車検証では「5人乗り」。(シートベルトは不要)
全ての作業を終えて、ワイヤリング・ハーネスは新品になったが、黄昏る中でチンクはまるで何も無かったような顔をしている。でも元気であればそれで良し。

FIAT 500 ワイヤリング・ハーネス全交換(DAY17)

本日の作業:センタートンネル前部の復旧、センタートンネル後部のフタ修理、試運転。


ワイヤリング・ハーネスの交換作業は基本的に昨日で完了しているが、センタートンネルの前後が開いたままだったんで、このままでも走れるがヒーターの暖気がウインドスクリーンに来ない。何よりカッコ悪い。前部のカバーとエアダクトを復旧したものの、後部の天板は前のオーナーによる改造で痛々しい孔と切り痕が残っている。以前はここにメインスイッチとキルスイッチが設置されていて、太い電源ケーブルが切り口に当たっているという恐ろしい状態だった。

メインスイッチは正規の位置であるダッシュボードに戻したし、キルスイッチは廃止、電源ケーブルはストレートになったので、これらの孔をアルミ板とブラインド・リベットで塞ぎ、塗装した。昼間医者に行ったので塗装は夜だったから完全に乾くのは明日。また作業が持ち越しになった。

そうそう昨日、全ての配線とスイッチ、灯火、ワイパー、ホーンなどについて機能チェックを済ませてあるので、今日は近所で試運転しようと張り切っていたのだが、センタートンネル後部の天板の補修をしているうちに病院へ行く時間になってしまい、あわててチンクに飛び乗って行った。多少のリスクはあったが、駆動系、制動系はイジってないから問題ないだろう、と。

実際、全く支障なく走ってくれた。ついでにガソリンスタンドに寄って、作業しやすいよう空にしてあった燃料タンクを満タンにしてきた。給油後に燃料残量警告灯がちゃんと消えるのも確認できた。

LED化したことで電圧のバランスが狂い、別回路から電気の回り込みがあるのは昨日から判っていた(ACCでライト点灯時にブレーキを踏むとリアコンビネーションランプの尾灯が消灯すること)。今日、走っていてその他の「不審な挙動」もいくつか判明したが、どれも実用上の不便や危険となるものではない

例えば、エンジンONの状態でブレーキを踏むとライトを点けてないのにメーターの照明とライトONのインジケーターが点灯する。ただしライトは点いていない。コラムスイッチのレバーがHigh Beamの位置ではご丁寧にHigh Beamインジケーターも点く。これらのマイナーな挙動不審に対し整流ダイオードを入れるなどの修正は適当な時期に行うつもり。

スペアタイヤも積み込んだし試運転もしたし、明日は天板の取り付けとリアシートの復旧で一連の作業はひとまず終了。


FIAT 500 ワイヤリング・ハーネス全交換(DAY16)

本日の作業:トレーラー用配線敷設とリアコンビネーションランプ復旧、バッテリー積み込み・固定とターミナル接続、ヒューズ装着、電源投入と各機器・インジケーターの作動確認、エンジン始動確認、ルームランプ内部配線やり直し。


ワイヤリング・ハーネスの敷設と末端の配線はほぼ完了していて、今日はリアコンビネーションランプを再装着するだけ、のつもりだったが、欲張ってトレーラー用の配線も接続することにした。ところがどっこい、これが結構な時間を食う作業になるとは思いもよらなかった。結果的に本日の作業のかなりの部分を費やすることに。

トレーラーを購入するとき、店のオヤジ(っても僕より若いだろうけど、、、)がFIAT 500へのカプラー取り付けと配線をちゃちゃっとやっつけてくれた。と言っても5分とか30分とか言うレベルではなかったがせいぜい小一時間、フィリピン出身のそこの奥さんと英語で駄弁っているうちに出来上がった。それが頭にあって、配線だけなら30分、いや今の僕の身体の状態ならその倍の1時間もあれば、、、という甘い考えだった。

実際、やってみたらさらにその倍。まるまる2時間以上がかかってしまった。先ず、7ピンのカプラーから出ている7色の電線の行き先を資料やネット情報で確認し、作業開始以来、毎日のように更新し続けている配線図に描き込んだ。

僕はビジュアル系の人間(いや、バンドとかで使うビジュアル系じゃなく、記憶・学習や判断を視覚に依存する割合が大きいという意味。そんじゃあそう言えよ、って怒られそ)なので、図面に色線を引き、位置関係を具体化することで頭と身体に情報を染み込ませる。実地に作業するときはその配線図も参照してダブルチェックを行う。さらに作業中の不具合や変更などをその日のうちに配線図にフィードバックすることで、常に実車の状態と配線図が間違いなく対応していることになるので、後々の保守や改造の役に立つ。

ま、それはともかく、配線図の描き足しから始めたので実際の配線作業は午後からになった。しかも、すぐに電線を切ったり貼ったりせず、トレーラー側カプラーの個々のメス端子にバッテリーをつなぎ、端子の配列が正常であることの確認をした。特殊な変更はされていない。プロがやった仕事でカプラーもストックのまま取り付けたはずだから当たり前だけど。さらにFIAT 500側に戻って、カプラーの各オス端子と配線の色が対応しているかもテスターで確認した。

元々7色の電線はやたら長いまま折りたたんでつながれていた。特定のクルマに合わせて切り詰めるようなことをしないでおけば、カプラー別の車両に流用する時にも電線を延長し直す手間が省ける、というプロの(あるいはあのオヤジの)流儀なのかも知れない。が、僕には要らんことなので必要に応じてプッチンプッチンちょん切って、先ッチョに圧着丸ギボシ端子を付けた。チンク側にも圧着スリーブで同色に分岐させた支線にギボシ端子を付けた。たかだか6本(黒は不使用)の線に端子を取り付けるだけ、なんだけど、エンジンベイはかなり雨水が侵入するので、接続はリアコンビネーションランプの裏側の袋状のスペースで行うことにした。ただ、ナンバー灯とバックアップランプに行く線は逃げ場がないので接続スリーブは防水タイプにし、ギボシ端子は水が溜まらないよう縦に走るコルゲート管の中に埋め込んだ。これも結構な手間がかかった。

なんか手間取ったことの言い訳ばかり書いているが、指の痺れさえなければこんなこともないはずなんだけど、、、。

話は前後するが、車体側のカプラーから出た線の整理もやった。カプラーから出て数十センチほどはビニール被覆が付いているが、その先は色線が剥き出しなので耐久性・安全性が心許ない。特に右コンビネーション・ランプに向かう線はマフラーの直ぐ近くなので熱対策も必要。難燃性の布状チューブを被せた。それから、また例によってコルゲート管のお出まし。すでに車体の配線はコルゲート管を装着しているが、カプラーからの線の束も破綻がないように上手く接続できた。

さて、これで新しいワイヤリング・ハーネスの配線・接続が全て終わった。やれやれ、、、。ふう。

残すはバッテリーの積み込みとヒューズの装着。それで半月以上の長きに渡ったチンク嬢の血管・神経交換手術が終わる。

バッテリーは大きめのB24。頸椎の故障で腕に力がはいらないのでめっちゃ重く感じる。12kg以上あって実際重いんだけど(まあ、そんだけ電気もたっぷりで安心)。固定金具は以前のものがそのまま使えた。ターミナルをつなぐ前に、プラスとマイナスの導通が無いか確かめないと。何かの拍子、というか自分のドジで回路がショートしていたらクルマが燃えかねない。恐る恐るテスターを当てた。「OL」の表示で導通なし。だが、すぐに別のドジが発覚。ヒューズを入れてない!そりゃ導通が無いはずだ。(笑)

気を取り直して、今一度メインスイッチその他が全てオフになっているのを確かめ、ヒューズボックスの各セクションの導通と電圧を測り、慎重にブレード・ヒューズを差し込んだ。

さあ、メインスイッチをオン!。火花が散るか、煙が出るか、バッテリーが破裂する音がするか、、、と身構えたが何も起きないので一安心。電磁式燃料ポンプがカカカカカカカカ・・・と異常な速さで空回りしている。呼び水してやらないといけないかな、と思い始めた途端に正常は音になった。その後も不整脈のような音がするが、それは燃料ホースに空気の泡が入っているからだろう。キャブレターには影響ないので、特になにかする必要はない。

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エンジンをかける前にインジケーターと内外灯火類をチェック。右後部のウインカーの光量が少ない。コンビネーション・ランプの固定ビスにアースを取っていたが、その接触不良だった。手当をして再確認。OK!

最後にルームランプのチェック、、、点かない。そういやホーンもまだだったのでホーンボタンを押すもウンともスンとも。ルームランプとホーンは同じ系統でヒューズを共有しているから、ヒューズが飛んだんだろうと、ヒューズボックスをチェック。案の定。

原因はルームミラー内部のショート。先のヒューズボックスでの回路チェックでは異常なかったのに、、、。ミラー内部でリード線のハンダが外れていた。それだけなら不点灯になるが、変なところに触っていたのだろう。給電もアースもビニール被覆が経年劣化でカチカチになっていた。先日、新しいワイヤリング・ハーネスの線を引き込んだ時にスイッチの脱着を行ったが、ついに線の硬さに耐えかねてハンダがギブアップしたのだろう。しかし、なんでこのタイミング?(正月からずっと寒いんで、劣化だけでなく気温低下によってもカチカチ度はひどくなるからねえ)

オリジナルのFiat 500 にはドアにもルームランプのスイッチが付いている(正確にはドアの開閉でON/OFFする)。ウチのチンクにはこれが無く、ルームランプ側のスイッチもドアスイッチとの連動に対応できない配線になっていた。せっかくハンダゴテ出してきたんだし、この際、正常な配線に戻してやった。

ルームランプOK。ドアスイッチOK。ホーンOK!メインスイッチをACC(アクセサリー)側にして、灯火類の再チェック。これもOK。(ACCで灯火をONにし、ブレーキを踏んでもブレーキ・ランプが点灯しないが、そもそもACCで走行しなので全然OK!)。

さてさて、お待ちかね(って、僕以外誰がまってるんかねえ、、、W)のエンジンチェック。日が暮れて灯火確認にはちょど良かったけど、冷え込んできたのでかかるか心配。しかし、チョークとスターターを同時に引いたらめっちゃ元気にエンジン始動。半月ぶりだが、配線(特に太いバッテリーとアースのケーブル)が新品。バッテリーも容量が増大したので元気じゃないわけがない。オイルプレッシャーとチャージインジケーターは直ぐに消えたので、これも正常。(燃料残量警告灯はタンクがほぼ空なのでONで正常)

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これで、ほんとに本当の作業終了!

と思いきや、センタートンネルの後部天井板と前部の復旧がまだだった。天井板は改造痕の孔が酷いので修復が必要だ。まだまだ終わらん!