Day 18 text / 0906

夏が終わりかけているとはいえ、日没は日本より遅い。その上、高緯度のため太陽の沈む角度が浅く、なかなか暗くならない。昨夜はあ、僕以外の客が一人もいなかったので、小屋番のニルスさん、、、ニッセと暗くなるまで二人きりで話をし、それから日記を書いて、外へ出たらオーロラが出始めていた。まだ西の空は明るいのに、北の空にカーテンのような形をした光が蛍光色の緑色に輝いている。翌朝アップダウンの多いコースを20kmも歩くことを考えると、ゆっくり見ているわけにもいかず、テントに潜り込んだ。(高い料金払ってオーロラを見るツアーとかに参加する人もいるというのに、勿体無いっちゃあ、もったいないなあ、、、)

セルヴェの小屋を出る前に、ニッセから午後雨になるから早く出発するよういわれる。とはいうものに、お茶を飲んで、ひとしきり話をしてから、小屋を後にする。

今日は距離にして20km。それだけでも大変なんだけど、300mほどの登りが2度ほどあって、普段、ほとんど運動してない僕にはそうとうきつい。しかも先日来の雨で道がドロドロのぐっちゃぐちゃ。。。その上、雨かい。

森林限界の上にある草地と下にある樹林帯を出たり入ったり。草地を歩く時はブルーベリーのような実を食べながら歩いてきたが、今日は時間の余裕がない。それに、高度が上がると実が小さく、数も少なくなりきょうは全然食べていない。野菜を食べてないからベリーでビタミン補給しないといけないのに、、、

ベリーの代わりにトナカイがやたら見えるようになる。サーミの人たちの家畜だけど、この広範囲に散らばってるのを、いったいどうやって管理しているのか、クルト-イヴァンさんやニッセに訊いたら、どうやら群れのリーダーに電子機器を取り付けたり、ヘリコプターで追い込んだりだりするらしい。集めた群れを別の放牧地へ移動させる時、今ではトラックで運ぶとか、、、えらい時代になったものだ。

樹林帯に下りて木立の中を歩いていると、足音におどろいて白黒のハトとニワトリの間ぐらいの大きさの鳥が、草むらのあちこちからバタバタと飛び出して逃げていく。昨夜、話をしていた時、鳥博士のニッセアに尋ねたら、犬を連れて鉄砲担いだハンターに出会わなかったか?ときかれた。日本のライチョウの仲間の鳥を狩するのだとか。ふーん、こっちじゃ食べるんだ。。。アメリカで学部生だった時の教授が、よくプレーリーチキン(北米に棲むライチョウの仲間の仲間)のバードウォッチングに連れて行ってくれたのを思い出した。

昼ごろ峠のてっぺんにある避難小屋でメシにする。今日歩く区間は長いのと風が強いので同じような避難小屋がふたつある。午後のおやつの時も次の避難小屋を利用する。周りにい名残のブルーベリーがなっている。大きいのは落実したのか動物に食べられたのか、残っていない。それでも手のひらいっぱい摘んで、一気に食べる。酸っぱいけれど味はブルーベリー。

大きい登りを二つこなし、高原地帯を歩くうちに雨になる。道もどんどんぬかるんでくる。向かい風つよく、最悪。最後の下りの始まる手前で、別々に2人のハイカーと出会う。今からどこまで行くんだろう。避難小屋は緊急時以外は泊まれないことになってるんだけど、この風雨の中、テントを張るつもり?

夕方、6時過ぎにアイゲルトストゥガンの小屋にたどり着く。浅く7時過ぎにセルヴェストゥガンを出たから、避難小屋での2度の休憩での1時間を除くと、10時間の行軍。時速2kmというトホホな速度。

雨具の裾から水が入って、靴の中がドボドボに濡れている。テントを立てて、寝袋を出したら、どこからか水がしみ込んで濡れしまってる。小屋のドライルームをかりて、かわかすが、、、寝るまでに乾くかな、、、 僕は物好きでテントに寝てるんだけど、いままでのところ山小屋近くに設営し、小屋の設備を使わせてもらってる。最後に出会った二人。避難小屋で寝るにしてもテントで寝るにしても、大変だろうなあ、、、(ひとりは女性の単独行だった!)

明日は、アマルネスという村(町?)までほんの8km。ゆっくりできる。。。足腰にガタがきてるので、風や雨が少々強くてもくっずり寝れそうう。寝袋が乾いていればね。

小屋番のアンデルスさんは親切だけど、僕が一人で書き物していても、いままでの小屋晩さんたちのように話しかけてこない。代わりに同宿(っても、僕は持参のテント泊だけど、、)のスウェーデン女性が隣にやってきて色んな質問攻めにされる。どうしてくKungosledenを歩くのか?とか、、、、こちらからも、であなたは?みたいに訊き返す。ご主人にすすめられてハイキングを始めたが、今では自分の方が多くのハイキングをしている、とか。今回も連れの女性と2人で来たのだとか。

みんなが寝静まるまで食堂で粘っていたらアンデルスさんがやってきて、一晩中いてもいいよ、でもテントに戻るならロウソクの火の後始末だけしておいてね、と言う。半分冗談、半分は雨風がひどいので心配してくれている。でもまあ、頃合いだから乾燥室へ干しておいたものを見に行く。寝袋がOKなのでテントへ戻ることに。

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